投稿日:2023/9/12 11:34, 閲覧 706
【まえおき】
私が日本ミツバチを初めて3年、今年から西洋ミツバチに手を出したのですがどちらもある程度の知識をため込んで挑みました。
西洋ミツバチの飼育に踏み切ったのは徹底した管理ができること、庭先養蜂の身分としては分蜂のコントロールができるのはありがたいことです。
もう一つは、農薬(アピバール、アピスタン)、チモバール含むを利用しないでもよいのではないか?という期待があったからです。
商業的飼育では手間がかかって出来ないことが少数飼育ではできるため
ヘギイタダニは「1雄バチ法で抑えることができる、2温熱治療できる、3乳酸が効果的」
の3点に期待して始めました。
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【入手】
群を入手したのは7/7のことです。まず1群を飼育して日本ミツバチとの違い、事前学習との照合をして1か月後の、8/2に2群目を購入しました。(それぞれ1号館、2号館と呼称)
どちらも7枚箱、今年の女王、3月にアピバール処置をした分蜂群との説明書きでした。
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【ダニの観察】
<<7-8月>>
早速雄バチを除去していると、発見率は5-10%といったところでしょうか。
蓋掛けされた雄バチを引き抜いて母ダニが5%みつかるということは、全体の感染率は何%相当なのか、わかればいいなあと思いました。
8月半ばから雄バチは生産がなくなりました
<<8月>>
温熱療法をしてみる
ミツバチは50度で死ぬ、ダニは42度で死ぬ、ミツバチ幼虫は42度はなんとか耐える、という認識で始めました。
やり方はなんてことはない日向に置いておくだけです。敷地の西側に西洋ミツバチを置いています。時々覗いてみて、最高内部温度は、
1号館(遮光して)は39度
2号館(遮光して)は42度
<<9月1-10日>>
温熱療法の実感がありました。
2号館のほうが額面蜂児がよくできており、1号館は歯抜けに感じた。
1号館に地を這うミツバチが多い、そのミツバチを観察するとヘギイタダニが付いている割合が2割ほど。2号館はあまり地を這う蜂がいない。
<<9月12日>> 3日ほど前からスズメバチが襲来
昼過ぎ、乳酸15%を試す。
ひと噴射1mlのスプレーを使い、一面につき4ml噴霧する。
<<9月13日>>
昼過ぎ、内部検査
ヘギイタダニの死骸は2,3のみ底面に。
専用の検査板?を敷いておかないと蜂が掃除で放出してしまうのか
もともとだにの寄生が少ないのか
乳酸の効果がないのか
今後の改善点として、乳酸に糖液を混ぜるとグルーミングよろしく乳酸が腹側にも付着していいのかも。
<<9月17日>>
昼過ぎ、一号館(緑)が時騒ぎ。
徘徊蜂は15匹程度、ピンセットで摘んでネズミシートに貼り付け検査。8割がたダニがついている。先日の乳酸時に内勤蜂だったのが時騒ぎしているとしたら、乳酸はあまり効果がなかったのかな?
二号館(黒)は、いつも夕方の時騒ぎだけどあまり徘徊は見ない。
やはりより良く日が当たる方に罹患率が低い傾向なのかな?
猛暑が過ぎたので日除けパネルをのけてみました。13時30分、日のよく当たる二号館(黒パネル)37度、もう少し温度は上がると思う。
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<<9月18日>>
50% の乳酸100cc に1対1の砂糖水200cc を混ぜ15-20% 程度にしたものを吹き付け
<<9月22日>>
時騒ぎを観察、100-200匹が飛行する中、10匹ほどの徘徊を捕獲、ダニ付着。
飛行が収まった後で乳酸を吹き付け。作業しながら箱の底を見るとダニが落ちていた。効果ありそう!
今回は20cmではなく10cmほどの至近距離からなるべく濡れるようにハンドスプレー噴霧
<<9月27日>>
50% の乳酸100cc に1対1の砂糖水200cc を混ぜ15% 程度にしたものを吹き付け
前回もそうだけど吹き付けると数時間、巣にこもってしまう。なめあっているのかもしれない。
今回も吹き付けながら底を見ると巣枠一つ外して真下を見るとダニ5-10匹程度が落ちている。
何度やってもいいものかわからないが、事業でなく趣味、実験としての飼育なので良しとしよう。
(この日誌は後日、自分の備忘録にしやすいように継ぎ足しつつ書いています)
もりゆこ
広島県
日本蜜蜂、西洋蜜蜂を庭園養蜂しています。西洋は無農薬でトライ。(ギ酸、シュウ酸、チモバール、アピバール、アピスタン等)
もりゆこ
広島県
日本蜜蜂、西洋蜜蜂を庭園養蜂しています。西洋は無農薬でトライ。(ギ酸、シュウ酸、チモバール、アピバール、アピスタン等)
おっとりさん ミツバチの寿命がわずかであり、今回の被験者になった幼虫の影響が短期間ならばよいのですが、今後産まれてくる幼虫は冬越しするための長寿命蜂なので、この実験は真夏を過ぎたらやらないのがいいと思いました。
ps先ほどまたスズメバチが捕まって首だけ捕獲機から出ていたので首をはねましたが、ずっと動いています・・・・ヒー
2023/9/12 16:36
もりゆこ
広島県
日本蜜蜂、西洋蜜蜂を庭園養蜂しています。西洋は無農薬でトライ。(ギ酸、シュウ酸、チモバール、アピバール、アピスタン等)
古ちゃんさんコメントありがとうございます。嬉しいです。
私のように2箱で楽しんでいるならこのようなことができるのですが、たくさん飼育している方は大変だと思います。あまり乳酸している方の書き込みがないということは、何かしら面倒&費用が掛かるのだと思います。
youtubeなどではシュウ酸が流行っているように見受けられますが、2群れに対する処方としては大げさすぎる(ヴェポライザーなどの使用)と思うのと、自分が口にするものなのでなんとなく避けています。
7/1 21:46
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
もりゆこさんは日本みつばちの事も知って、それからセイヨウみつばちを始めたとは凄いですね。
日誌の内容は難しいのでコメントができませんが、ちょっと心配しているのは↓
「ミツバチ幼虫は42度はなんとか耐える、という認識で始めました。」
これは私が実験した事がないので分かりませんが、本などでは37℃が上限だったような記憶があります。
42℃は親は耐えられても幼虫には過酷すぎると理解しています。
幼虫の育児上限温度が37℃とどこに書いてあんの?と云われると、又検索しなおさなくちゃならないのですが、採蜜してたれ蜜をした時の経験では採蜜作業空間の温度が42℃だと巣板も柔らかくなって、気分的には蜜蝋がはちみつに溶け込んでいるんじゃないかと気にしてしまう温度です。
とりあえず幼虫に42℃は厳しすぎると感じています。
2023/9/12 12:24
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
尚、内部温度は最高温度が5分とか短い時間の場合と2時間とか長い時間では蜜蜂幼虫に対するストレスの具合も違ってくると思います。
内部温度は巣箱の構造と巣箱の中の蓄熱材と同じ効果を起こす蜂蜜・幼虫・巣箱の板の中の水分が影響するので、当然朝の低い時と夕方の高いときでは温度曲線はウェーブになります。
現状のスタイルで越冬・分蜂が普通に行くのであれば私の認識を変えなくてはならないので又日誌にUPしていただけると嬉しいです。
2023/9/12 12:32
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
もりゆこさん
ダニ防除の書籍をUP頂きありがとうございます。
文字が余りにも小さいので、読むのにやっとこさです。
とりあえず読めたのは以下の通り。
確かに42℃を超えるとミツバチの幼虫が死んでしまうと書かれています。
心配なのはこの温度のストレステストを行った群が正常に越冬・分蜂するかですね(笑い)
これを実証するにも沢山の実験例がいるので、この作業は大変な事になります。
私はアブナカシイと思いますので、巣箱の中の上限温度は語呂合わせで38℃を超えたら危険としています(笑い)。
コメントを返して頂きありがとうございます。
ヘギイタダニにとって成長に適した温度は32.5度から33.4度の間である。
しかし36.5度を超えるとほとんど居なくなり、38度を超えると産卵せずに死に始める。
ヘギイタダニの上限致死温度は約43度である。
一方でミツバチ(日本ミツバチを含むの致死温度の上限は50℃程度であるここから巣箱の温度を一定時間43度以上50度未満に保てばミツバチを殺さずにヘギイタダニを駆除できることになる。
最も温度が43℃以上になるとヘギイタダニだけでなく嬰児まで死んでしまう。
2023/9/12 13:21
今更ですが、昨年の日記拝見しています。
12、18、22、27日に、乳酸スプレー処置との事でしたが、こうした記録貴重です。
これなら絶対効く!って感じですね。作業大変そうですが…
7/1 21:28
もりゆこさん
シュウ酸「噴霧」ですが、まさにそうです。機械が高いので少数趣味で飼育する方には大げさ過ぎます。
乳酸は飼育群数多いと、単純に作業やりきれない、あとは処方してくれる人がいない、のがネックです。
あとは、繰り返し処置しても蜂に問題が起きていない事も重要です。シュウ酸の「滴下」処理でこんな事したらダニも死にますがハチも死にます(でわ、何で熱して噴霧!だと問題起きないのか…は不明)。
処方してくれる人がいない問題については、陳情が必要と思います。ダニ戦う手段は多ければい多いほど良い。また飼い主によって飼育事情も異なりますから。
7/2 07:21
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
古ちゃん
鹿児島県
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