投稿日:2020/12/27 22:07, 閲覧 763
ミツバチが農薬に暴露された時の症例として、害虫駆除事業のプロから、下記のような説明を受けた経験があります。
「ミツバチが農薬に暴露されると、神経系が興奮するので、攻撃的になりよく刺してくるはずですよ。」
この返答を受けた経緯までは説明しかねますが、農薬被害があったのではないかと農薬を散布した部署に問い合わせた折に「いえいえ、農薬に当たったらミツバチ(上記のように)こうなるので、アナタの言ってる事(浸透移行性農薬によって、成虫が消えて蜂群が縮小・消滅する)は違いますよ」といった感じの返答でした。
即反論できなかった自分が腹立たしいのですが、あまり納得はしていないです。「自分の巣の近くに何か怪しい奴がうろうろしているから、毒針を振りかざしてコロしにかかる」というのは、ミツバチという動物にとって正常な動作としか思えません。
神経系が興奮するというのは、感情的になって暴れだすという事などではなく、神経細胞の特定部位が興奮してしまうから、正しい神経細胞内の情報伝達が不可能になり、正常な行動などできなくなる事だと理解しています。神経細胞の特定部位を興奮させる毒物の例としては、蚊取り線香に当たった蚊や(まともに飛べなくなる/ピレスロイド)、ふぐ毒に当たっちゃった人(呼吸困難になったりして命に係わる/テトロドトキシン)が良い例です。
ミツバチが農薬に暴露されたら、怒りっぽくなってやたら刺すようになる…なんて事、農薬の種類次第であり得るのでしょうか?
古ちゃん、害虫駆除事業のプロからのその見解は間違っています。どういうプロかは知りませんが、現在の良く使用される農薬を見ても、昔からの有機リン系、合成ピレスロイド系、ネオニコチノイド系などと実に多種多様な系統があり、一概に明快な見解を語れる状況ではないからです。
>ミツバチが農薬に暴露されたら、怒りっぽくなってやたら刺すようになる…なんて事、農薬の種類次第であり得るのでしょうか?
今良く使用される “効果が高い” 農薬には、怒りっぽくなる前に、あちらの世界へ行ってしまう蜂の方がよほど多いのが普通でしょうね。そういう中でも、特に蜜蜂を飼う人達が警戒をしなければならないのは、ネオニコの中のアクタラ、スタークル、ダントツの3種は厳重に警戒して下さい。
古ちゃんさん、おはようございます!
確かに付近に農薬散布それると怒りっぽくなるのは事実ですか、直接暴露したら蜂は死んでしまいます~(;_;)/~~~
霧一滴がちいさな蜂にとってどのくらいのものか問いたいですね(TT)
話された経緯は分かりませんが、もしかすると相手がド素人さんと思って分かりやすいように?適当なことを言ったのかもしれませんね。。。完全に間違いかと言われると微妙です。。。
古ちゃんさんの神経系が興奮するというのは、、、 という説明が大体合っているかと思います。
もう少し詳しくとなると触ったりした刺激は神経細胞を通って脳に行きますが神経細胞の所々で科学的な伝達物質の放出と受容体の結合、で伝達されていくようです。この伝達物質を異常に蓄積させたり結合する受容体に結合し興奮を持続させたり動かなくしたりして結果的に昆虫の神経を阻害、攪乱させて殺します。
なので、ご質問の怒りっぽくなって、、、というのはハチがそのようになったりクルクル回って巣に帰れなくなって、、、とか症状としてはあります。ありますが、それはある意味見る人の見方による、というか立場的にハチの味方として見ている人もいれば敵として見ている人もいるとなると、もがき苦しんでいるように見えたりただただ怒りっぽくなっているように見えるかもしれません。
ですが、大抵は結局死に至ります。ましてミツバチの場合、刺すと自分も死ぬわけで、、、。
一点気になる事
会話の中でのアナタの言ってる事(浸透移行性農薬によって、成虫が消えて蜂群が縮小・消滅する)は違いますよ の浸透移行性農薬 が気になりました。これではないか?と質問なさったのなら、相手方が使用している農薬に浸透移行性 成分が入っていない農薬だった為 違いますと言われてしまったのかもしれません。他の回答者さんも誤解があるかもしれませんが今よりも昔の方が何でもかんでも殺してしまう、、、みたいな感じの農薬は多かったし散布する人間も健康被害も多かったですよ。
イメージでパッと掛かればすぐに死ぬ。。。ゴキブリ殺虫剤やハチの巣コロリ的な市販のスプレータイプを想像されるかもしれませんが農業にはそこまでのものはありません。もしあればハウスの中で散布する人はそれこそ命懸けになりますよ。 但しこれも散布する人のモラル次第(倍率・使用回数など)
です。
殺虫剤は「摂食毒」か「接触毒」の作用機作が主です。浸透移行性というのは植物に対して浸透移行していくものでそれを虫が食害すると「摂食毒」が発動するというメカニズムです。ネオニコチノイド系が発売される前は主に有機リン系がミツバチに対して影響がある系統の筆頭でしたので有機リン系は全滅しないまでも一定の影響は否めない場合がありますので少し気にかけて方が良いでしょう。
その駆除業者は警戒飛行と農薬散布を関連付けて居そうな感じですが巣箱の近くで散布しない限りはサイレントに事が進んでいってしまうので農薬の系統次第で云々というのは私の経験上ないです。
また、「暴露」とは対象物に処理した状態を指しますので「使うならミツバチに気を使え」的な事が記載されていれば多かれ少なかれ影響はあります。ミツバチは比較的早く個体に影響が出ますので他の方も言ってます通りお迎えが来る方が早いかもしれませんね。展着剤やマシン油乳剤とか暴露すると業者が言うような行動は起こすとは思います。
2020/12/28 00:19
2020/12/28 09:27
2020/12/28 12:08
2020/12/30 19:32
nakayan@静岡
静岡県
本格的に始めたのは2015年からですが、13年の9月に柿の木の蜂球を見つけて角洞に飼い始めましたが年を越せずに消滅しました。14年に金稜辺を二鉢購入し翌年から本...
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
ヨウヨウ
長崎県
初めてセイヨウミツバチを飼い始めました。 何をどうすればよいか分からないことだらけですが 一生懸命お世話していきたいです。
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
nakayan@静岡さん
当地は水稲栽培は絶滅危惧種なのですが…柑橘栽培は「比較的?」盛んなので、アクタラは有りうるかなぁとも思っています。といっても、その柑橘たちはウンシュウミカンの産地などとは規模が桁違いに少ないので(谷間にちょこっとあるだけ)、あまり問題にならないと思っています。なお、この件で僕がカチコミに行った内容の薬剤は、有機リン系統だったので、ますます影響度としてはよく解らない所です。有機リンの分際で(?)浸透移行性に優れるそうな。
https://www.nichino.co.jp/products/query/id2.php?id=3
どういうプロかというと、まぁ、すごいプロですね。不妊化したオス成虫も駆使する連中で、この問題さえ無ければ楽しい所でした。来年も笑顔で?訪問する予定です。
2020/12/28 21:12
nakayan@静岡
静岡県
本格的に始めたのは2015年からですが、13年の9月に柿の木の蜂球を見つけて角洞に飼い始めましたが年を越せずに消滅しました。14年に金稜辺を二鉢購入し翌年から本...
古ちゃんさん、ダイアジノン以外にも有機リン系で浸透移行性を持つ農薬はあります。でも私は有機リン系はまだ一般的には、蜜蜂に対してひどい結果にはなりにくい薬剤だと考えていますが(ごく一般的には、です。)
ミツバチに極端な被害が出やすいのは、圧倒的にネオニコチノイド系ですが、その中でも上に書いた3種は特に悪いです。次に合成ピレスロイド系で、この類は即効性が強く、シュッと掛けてコロリと死ぬタイプが多いです。その為に畑で被曝するとほとんどはその近くで死んでしまうので、飼っている人には気が付かない事が多く、比較的に目立たないのですが、私は実際の被害は相当ある、と考えています。
でもネオニコのコワイ所は、掛かってもすぐには死なないので、極微量の成分でも巣箱に持ち帰ってしまい、それを接触した蜂児や廻りの蜂に伝染させ、少し時間がかかってからその多くが死んで行く、これこそがEUで上記3種のネオニコが使用禁止になった理由なのですが、いまだに我が日本では平気で使われているのは、本当に残念な事です。
2020/12/29 00:47
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
ハッチ@宮崎さん
回答ありがとうございます。
数量は、100㎡あたり、「3個」目安なのだそうです。3個って何やねんと思われるかもしれませんが、まぁ、3個なんです(これに農薬が染み込んでいる)。これが、どの程度ミツバチに影響が出たのかは、もちろん僕には知る事ができません。相手は、心外だとまでは言い切りませんでしたが、まず影響は出ないだろうという態度でしたね。
ここは大変判断に困る所で…その態度に腹を立てるべき所だったかも知れませんが、周り(南西諸島全体で)でこの農薬での被害を疑っている人間が今のところ見当たらない為、ひとまず様子見するしかないという側面もあったりします。
>>確かに付近に農薬散布それると怒りっぽくなるのは事実ですか、直接暴露したら蜂は死んでしまいます~(;_;)/~~~
可能な範囲で、農薬暴露で怒りっぽくなる時の、詳しい状況をお教えいただけますか?使われたであろう農薬だとか…。
2020/12/28 21:16
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
2020/12/28 21:28
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
ハッチ@宮崎さん
情報ありがとうございます。
https://cropscience.bayer.jp/ja/home/product/detail/product21471.php
https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000060496.pdf
…理解するのは大変そう…。何か良い書籍ないかなぁ?農薬作用機序大全とか(笑)。
2020/12/28 21:35
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
ヨウヨウさん
回答ありがとうございます。
https://www.nichino.co.jp/products/query/id2.php?id=3
水溶材という形態だと、浸透移行性を発揮するのだそうです。水稲栽培の現場で、この浸透移行性を生かし害虫(葉っぱ食べる蛾)駆除ができないかという研究も検索すれば出てきますが、…それ、1969年とすごく古いんですよね(気になったので調べたら、マジンガーZの放送開始ですら1972年だそうです)。現在は一般的には浸透移行性を生かしての運用は少ないのかなぁと思えます。
僕が問い合わせに行った件では、接触作用で特定の害虫を殺すように使われる物なので、やはり浸透移行性を生かした運用はされていません。ただし、きちんとこの農薬の浸透移行性・水溶性である事が問題ではないかとの伝えた上での、件の回答でした。
怒りっぽくになる件での解説ありがとうございます。いまひとつピンときていませんが…「農薬の影響で生じた行動異常が、何となく怒ってるように見えんでもない」と理解すれば良いのでしょうか?
2020/12/28 21:30
ヨウヨウ
長崎県
初めてセイヨウミツバチを飼い始めました。 何をどうすればよいか分からないことだらけですが 一生懸命お世話していきたいです。
スイマセン、上手く表現が出来なくて。。。書きたかった事は人間、立場が違えば目に見えているハチの動きの解釈は様々という事です。前提として農薬被害ではないという立場の人間は疑うという大切な考え方が欠落しているようです。。。
しかしダイアジノンですか。農業者としての理解ですがコリンエステラーゼの動きを阻害して神経系に障害を出し殺すクスリで植物浸透性が高くてそれを吸汁したり接触、食毒効果もあると認識しています。なので、相手方の回答はチンプンカンプンですね。
最近の農薬は一つの侵入経路ではなく複数の侵入経路をもっている農薬が多いです。
2020/12/29 09:36
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
ヨウヨウさん
>>コリンエステラーゼ
http://jsct-web.umin.jp/shiryou/archive2/no6/
うおぉ…なんか、生き物の体の中でテメェ何しでかしてるんだ感がありますね…。
生化学というのは専門外ですが、こういう形でちょっとずつ詳しくなれたらと思います。ありがとうございます!しかし…
うーん。判断に迷う所で自身の態度は硬化させようが無いのですが、相手の言動は鵜呑みにしないようにします。
2020/12/30 16:04
古ちゃん
鹿児島県
好き好きに蜂の世話しながら暮らしています。 奄美大島は日本国内に限ればニホンミツバチ分布の最南端の地です。暑くない時期は、自宅の外壁の割れ目にニホンミツバチが...
ちょびさん
回答ありがとうございます。今回懸念している農薬だと、水溜まりが汚染されたか、浸透以降性で植物の花蜜が汚染されたかのどちらかと思ってます。
展着剤にマシン油乳剤…で業者の言う怒って刺すような行動が起こりうる、と。調べてみますね。
2020/12/31 10:49
ちょび
東京都
東京の多摩地域でニホンミツバチを飼っています。 本業は果樹園の人。農薬普段使いしているプロ中のプロです。 農薬の知識、農薬に関する法令についても知識が豊富です。...
実際経験がありますが薬散後、タンクを洗浄した後にできる水たまりにミツバチが夏季、水を採取しに来たことがあり、その時は合ピレだったのでそこまで自身が持つ群に影響は出ませんでしたがそれを目視して以降はタンクを洗浄する場所には気を付けています。
展着剤やマシン油乳剤は毒性が全くないですが通常の作用機作とは異なりますので威嚇行動はあると思いますよ。あくまで個体に曝露すればです。展着剤は単体では使いませんしマシン油乳剤は冬季もしくは柑橘に5か6月に倍率薄めで1回散布ぐらい。ピンポイントで曝露・・・というのはかなり稀なケースだと思います
2020/12/31 12:04
ちょび
東京都
東京の多摩地域でニホンミツバチを飼っています。 本業は果樹園の人。農薬普段使いしているプロ中のプロです。 農薬の知識、農薬に関する法令についても知識が豊富です。...
あけましておめでとうございます、
農薬被害はなくなってほしいですね、
私は、ミツバチが怒るときは、蜜源不足の時か何らかのアクシデントが発生してると思い、えひめAiの散布の強化、そして巣板の露出状態を観察して露出して居たら砂糖水給餌をしています。
2021/1/2 09:05
カッツアイ
岐阜県
H27年に蜂友の方から二ホンミツバチを3群譲っていただいた、 H27年は採蜜後の巣落ちで逃亡1群、とアカリンダ二症で2群が全滅。 H28年は6月末に一群を頂...