投稿日:2023/3/26 05:43, 閲覧 434
渓流釣りの好きな、わたし「寄生虫に感染したイワナは釣られなくなる」という新聞の記事を見てオオっと思いました。過去この研究の標本採取地の北海道の渓流で魚を釣った経験もあり、他人ごととは思われません。また、❷のようなニュースも人づてに耳にして仲間内で話題になりました。この2つから上のタイトルのような疑問をもちました。アカリンダニは、宿主である日本ミツバチに寄生します。アカリンダニは宿主のミツバチに寄生しながら、ミツバチの行動を密かにコントロールしているのではないでしょうか。
関連記事です。
❶寄生虫に感染された魚は釣られなくなる
北海道大学 大学院環境科学院
https://www.ees.hokudai.ac.jp/?p=5896
❷宿主を支配する微生物ヒトに蔓延する「顧みられない感染症」の実態に迫る
帯広畜産大学原虫病研究センター 生体防御学研究分野
http://shochou-kaigi.org/interview/interview_61/
どちらも魚に寄生する寄生虫とヒトを含む哺乳類と鳥類、ほぼすべての恒温動物に感染する微生物に関する記事です。
➀では、口に寄生する甲殻類(サルミンコーラ)が、宿主である淡水魚イワナの釣られやすさに影響することを明らかにしました。
➁では、一部紹介すると「トキソプラズマは、ヒトを含む哺乳類と鳥類、ほぼすべての恒温動物に感染します。なかでもトキソプラズマの生存・繁殖にとって重要なのはネコへの感染です。トキソプラズマは複雑な増殖サイクルによって子孫を増やしていきます。その繁殖サイクルを完成させるには、ネコへの感染が不可欠です。そのためトキソプラズマは、ネコの捕食対象であるネズミの行動を変え、自身が生存・繁殖しやすくしていると考えられています。これを『トキソプラズマの宿主ハイジャック機構』といいます」のような内容です
上のような事実を考えると、アカリンダニは生き残りをかけて、寄生主である日本ミツバチの行動を変えて、自身が生存・繁殖しやくしているとは考えられないでしょうか?
➁のトキソプラズマのヒトへの感染は、「ヒトの性格や行動を左右する可能性が、近年の研究で相次ぎ報告されている」との記述も見られます。自分の性格の一部が環境や遺伝以外に由来しているとしたら、ビックリでしょうねm(__)m
北海道大学のプレスリリース資料には、釣りの研究では合計で 312 匹のイワナが捕獲し、うち 124 匹(40%)が釣りによって捕獲されたものとのことです。統計的に解析評価するためのデータを採取するのはダイヘンですね。資料巻末の今後の期待として「本研究により世界中で同様の研究が触発されることに加え、釣り人の寄生虫に対する理解が深まることが期待されます。釣りや自然体験をより楽しむことのできる研究成果になったのではないでしょうか」とのお言葉に釣り好きの1人として感動しました。(^.^)/~~~
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
おっとりさん おはようございます。(^.^)/~~~
ご返信ありがとうございます。❷については、最近知り合いになった方から、振られた話題です。それが頭に残っていたので❶のニュースに目がいきました。おっとりさんの質問と日誌の記事にも大いに刺激を頂いています。!(^^)!
2023/3/26 06:29
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
yamada kakasiさん
ド ど素人の 私が分かる訳はありませんが、生き物の戦略が整ってくるには何世紀もかかるのではないでしょうか?
直感ではアカリンダニに罹患している群はどちらかと云えば運動能力が小さくなっていると思います。
捕獲しやすいと感じますが、誤謬の範囲だと思います。
アカリンダニが最初に見つかったのは、二十世紀初め、イギリスで起こったミツバチの大量死がきっかけでした。
その後ヨーロッパ各地に広がったアカリンダニは、アフリカ、インド、ロシアなどにも広がります。
1950年に南米大陸に侵入し、北上を続け、1985年にはカナダまで分布を広げました。
日本においては、2010年に長野県で初めてアカリンダニ寄生が確認されました。
2023/3/26 07:01
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
おっとりさん ご丁寧な説明ありがとうございます。
北海道大学のプレスリリース資料中の研究成果の記載は以下のようなものです。
『【研究成果】合計で 312 匹のイワナが捕獲され(平均 135.9 mm: 範囲 100-245 mm)、そのうち 124 匹(40%)が釣りによって捕獲されたものでした。釣られたイワナのサルミンコーラ感染率は 37.1%、電気ショッカーによって捕獲されたイワナの感染率は 34.0%と一見して大きな違いはありませんでした。しかし、複数の説明変数を考慮した統計解析の結果、体長が大きいと釣られやすいことに加え、寄生虫の有無と肥満度の交互作用が釣られやすさに影響していることが判明しました(図 1)。つまり、寄生された魚においては肥満度が高いと釣られやすく、肥満度が低いと釣られづらいことが明らかとなりました。後者の結果は当初の予測どおりで、寄生された上に痩せている個体は、体力がなく、積極的に餌を食べなくなるため、釣られづらくなったと考えられます。前者の結果は予測と反対のものでしたが、太っていて体力があるうちは、寄生虫に搾取されたエネルギーを取り戻そうと積極的に餌を食べた(補償行動)と推察されます。本研究は、寄生虫による感染と釣られやすさに関係があり、その関係は想像していたよりも複雑であることを示しました。』
このことから類推すると、分蜂群は寄生率が高いほど、体力や飛翔能力に劣り、当該の分蜂群が飼育群の場合は、長い時間蜂球のまま留まるか、または飛びだっても飼育場から近い位置に新しい住み家を置くと想像します。また、イワナの「肥満度」のように蜂球のサイズは、分蜂捕獲に影響があるのでしょうか?
2023/3/26 07:27
おっとり
千葉県
ワバチが棲みたくなる洞をつくる。
yamada kakasiさん
あ~それで、先日蜂球のサイズを測定なさっている質問があったのですね。
この日誌のテーマについて、皆さんの意見も聞かれると嬉しいです。
2023/3/26 07:36