投稿日:3/24 07:54, 閲覧 509
昨年の梅雨が明けようとしていた頃、保護収容の依頼がありました。「隣に住む人が敷地内にある古い土蔵の床下にミツバチが巣を作っていて、駆除しようとしているので、保護して自分で飼育してみたい」と言う方からの相談でした。その機会にこのサイトのユーザーとなったtomosugerさん。ヤル気満々のご夫婦で旦那さんは考古学関係で自然・地球環境のみならず「時代」と言うZ軸までをも行き来する方で穴掘りの名人。奥様は美大出身者でクリエイティブな感性に溢れた北川景子似の美人です。よちよち歩きの可愛すぎるご子息と犬猫うさぎニワトリも共に暮らし、狩猟免許も持っている。
なんだかんだと都合が合わず、ものすごく延期して結局年が明け、分蜂の準備が始まろうかという3月7日に実施しました。協力を仰いだのは言わずと知れた千葉の宝、あつまっちさんです。(artemisさんは用があって欠席)
現場は土蔵の前室にあたる小部屋の床下で、手前の縁の下から覗くと一番奥の角に営巣している様子が目視できます。
私は一度下見に伺いましたが、それ以降の事前の調査はtomosugerさんが詳細な図面と写真を続々と送って来ます。
通常の保護収容は「どうでも良いから早く駆除しちゃってください」と言う感じで計画にはノータッチですが、引き受けた私とあつまっちさんとtomosugerさんがチームとなって計画を立てて行きました。送られてきた資料を元に収容の手順や収容後の巣箱のデザインなどを検討し、tomosugerさんと一緒に飼育巣箱の制作もして、収容の日取りを検討しました。
大抵の場合、分蜂群が民家のどこかに営巣したことに気付いた家主さんがびっくりするのは5月6月くらいで、そこですぐに収容できない場合は厄介な夏がやってきます。みなさんご存知の通り、夏は巣脾が柔らかくなるため収容の難易度が高くなります。暑い中で床下や屋根裏に入るのは重労働ですし、失敗のリスクが高まります。しかし冬の保護収容は巣がしっかりしていて扱いやすかったです。蜂も比較的分散せず、寒いと刺されるリスクは増えますが、体力的にも作業は楽でした。秋まで待ってもらえるように依頼主を説得できれば、秋冬の保護収容はアリだと思います。
色々なスケジュールの関係で伸び伸びになって、秋を過ぎて冬に、そして年が明けて、遂に分蜂の準備が本格的に始まるギリギリの時間になってしまいました。いよいよ始めようかと言う頃になって、この群がアカリンダニに寄生されていることが判明。収容後に2キロ以上離れた場所への仮置き、そしてtomosugerさん宅に正式に設置した後にアカリンダニの駆除も視野に入れ、いざ収容作業を3月7日に実施しました。
まず手前の床を剥がします。思ったより床板の厚みが薄く衝撃に弱かったことが後で判明。
例によってあつまっちさんが床下に潜って側壁や根太と縁を切る作業をします。
手前に見えるのがtomosugerさんと一緒に作った飼育巣箱
馬に仮置きして巣脾の修正をします。あつまっちさんが壁から切断した切断面を飼育巣箱の側面に密着する位置に収め、蜂が壁に巣脾を接着しやすいようにします。蜂は2〜3日で巣の修復をしてしまいます。切り出し作業もこのような作業も半田ごてが便利です。ライトセーバーのようによく切れる。
壁の残った蜂を吸引して巣箱に合流し、迷い蜂が出ないように巣箱は蔵の外の巣門の隣に1週間仮置きしました。
すぐに移動しなかったのには理由がありました。これは完全に私の判断ミスだったのですが、床を剥がす際に、床が釘で止めてあって、釘抜きで抜くのですがバールを打ち込む時に生じる衝撃によって手前と奥の巣脾が1枚ずつ巣落ちしてしまいました。残された巣脾の付け根にも亀裂が入っていたため、すぐに動かすのは危険と判断し、蜂が修復を終えるまで巣箱は蔵の巣門のすぐ横に仮置きすることにしたのです。
7.6キロ離れた知り合いの農場の納屋に仮置き1週間。
そして1週間後、tomosugerさんの庭にようやく設置!
現在、tomosugerさんが懸命のアカリンダニ駆除をしています。駆除はメントールシートです。片面段ボールにエタノールに溶かし込んだ液状メントールを塗布、乾燥させた段ボールシートを巣箱内に設置します。
表面積が広い段ボールに付着したメントールは1日で半分以上蒸散しますので、巣箱内を濃いガスで満たすことができます。
かなりの荒療治ですから、巣箱内容積と蜂の数、シートの枚数、巣門の開口面積などの条件が理想的な塩梅を探すのが難しいのですが、tomosugerさんが連日粘り強く観察しながら最適な条件を見つける努力をしています。初めてのミツバチ飼育がアカリンダニとの闘いとは気の毒ですが、わずかな群の変化を見逃さない重要性を痛感されて、それはきっと今後に生かされるはずです。
保護収容をきっかけに素晴らしい蜂友さんができたことを嬉しく思います。この群が果たして、無事に分蜂できるのか。それとも今年の分蜂は見合わせるのか。楽しみに見守りたいと思います。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ゴジラさん、コメントありがとうございます。
tomosugerさんもこれで晴れて蜂飼いの仲間入りです。日誌を見かけたらぜひ温かいコメントをよろしくお願いいたします。
3/24 12:21
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
caiさん、コメントありがとうございます。
ショートニングパテ、久しぶりに聞く単語です。効果ありますか。数年前は試してる人がこのサイトでも多くいたように思います。家畜保健衛生所も検査はしますが治療の決定的な方法は案内してくれませんね。ニホンミツバチが産業なら真面目に研究するのでしょう。メントールは自己責任で色々試していますが、群の個性もあり、安全に確実に駆除できる手法を手探りでやっていくしかないですね。
3/24 12:31
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
れりっしゅさん、こんにちは。
時間がかかってしまいましたが何とか収容できて良かったです。冬の保護収容は蜂が騒がないので楽で良いです。刺されることだけ十分に注意しています。
3/24 12:35
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
3/24 12:42
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ハッチ@宮崎さん、ありがとうございます。
今回うまくいったのは家主さんが蜂が嫌いであるにも関わらずずっと待っていてくれた事と、tomosugerさんの事前のかなり詳しい調査があったからだと感じます。それでも厄介なトラブルは起きるものですね。
天板を切ることが許されると峰球丸ごと収容できますので、逃去はほとんどなくなりますね。現場の復旧をしなければなりませんが、今回はtomosugerさんの旦那さんが全部やってくださることになっています。
3/24 18:21
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
ひろぼーさん、ありがとうございます。
収容後にどこで引き取るかいつも悩みの種ですが、今回はtomosugerさんがいるのでその点は安心でした。また1人(2人いや3人)蜂友さんが増えて嬉しいです。
3/24 18:23
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
artemisさんいなくても何とかなりそうだぞ・・・と、やりながら思いましたが、ベテランのように立ち働くtomosugerさんがいてくれてこそと思いましたね。春からずっと勉強してましたから。
3/24 18:28
はっちゃんさっちゃん
千葉県
初めまして。名前の最後に「さん」はいりません。打つのが大変だから「はっちゃんさっちゃん」でお願いします。6年目の初心者ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
T.山田さんこんにちは!
今回の収容はほんと楽でした。猛暑の中、灼熱の天井裏の作業がなかったので。冬の保護収容、良いですよ。理想的には11月頃がベストかもしれません。いや、秋は巣が重くなっているので2月初旬くらいが一番良いかも。いや、もう少し後、分蜂に向けての子育てが始まってからかな。但し1枚も巣落ちさせないで完璧な収容が義務付けられますが。
3/24 18:34
ハッチ@宮崎
宮崎県
昭和59年10月4日、人家の壁内に営巣していた日本みつばち群をラングストロス(巣枠入り)巣箱に収容して以来、飼育を継続しています。翌昭和60年の春からは生態比較...
はっちゃんさっちゃんさん、こんにちは!
tomosugerさん、あつまっちさん、(artemisさん)との連携
情報収集~事前調査~作戦協議~道具類の準備と特製備品製作があっての実作業、みつばちにも優しい効率的かつ必要最小限の動き、素晴らしいです。
様子を間近で見たい衝動にかられます。
3/24 12:43
artemis
千葉県
千葉県香取市。2011年ニホンミツバチが自宅2階屋根裏に巣を作ったが夏に落下。3年後に同じ場所に営巣、その時は掃除機を改良して移動させました。寝室の真上だったの...
はっちゃんさっちゃんさん こんにちわ。
日誌を見てあらためて思いましたが、こんな途轍もない作業は理解と熱意と根気が揃わないと出来ないですね。今回欠席になりましたが依頼者さんご夫妻はその点で大きな戦力だったと思います。お疲れ様でした。
3/24 14:06
onigawara
福岡県
日本ミツバチは森林組合の友人から2012年巣蜜をいただいたのと山荘の薪小屋に日本ミツバチがたくさん来ていたので何か自分でも知らないうちにやっていました。宜しくお...
はっちゃんさっちゃんさん ~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ございます。グットジョブですね。メンバーが良いですね。巣版をすぐにとらないで、板のまま上に上げるとかは中々良いですね。お疲れ様でした。
3/24 11:39
T.山田
福岡県
福岡市南区在住 2019.4.19分蜂ゲットでスタートする。8月巣落ち、冬越し、2020年アカリンダニ克服するも弱小群となり、復活途中に近くの雨樋下に何故か逃避...
こんにちは
自然巣の収容成功おめでとうございます!
又一つの物語始まりましたね~これからが楽しみです!(^^)!
それにしても日本ミツバチ養蜂界にとって、各々素晴らしい宝で仲間ですね~(*^^*)
3/24 15:58
保護収容成功おめでとうございます
綿密な計画と準備丿賜物ですね
安心して日記を見れます
3/24 13:01
はっちゃんさっちゃんさん こんにちは。
ひとまずの保護収容大成功おめでとうございます。スンバらなコンビネーションでしたね。
以前、たまねぎパパさんと訪問させて頂いた時に、お話ししていた保護ですね。しかも、その時のメンバーがチームとは、何かの縁を感じます~✧٩(。•̀ᴗ-)人(-ᴗ´•。)۶✧
可なり時間はかかりましたが、無事に冬も越えて、逞しい群になりそうですね!(^^)!
3/24 10:45
おはようございます。 素晴らしいお仲間と抜群のチームワークです。蜂さんもですがこの様なお仲間はとても大事ですね。これからも蜂さんの保護にお仲間との日誌楽しみにしています。 お疲れ様でした。
3/24 08:17
はっちゃんさっちゃん,
巣枠式なら簡単なのに皆さん揃って優しさの塊ですね
ボキも最初っからアカリンダニ連れで越してきて
気付かずに終わってしまったので、、、
最近、少し気付いたのですが、ショートニングパテも
セイヨウ@西洋では有効だったみたいです。
例によって色々ですが、全部集めると
・植物系の油脂(主に固形・液体も一部)
・年間を通して(尤も育児期が効果あるでしょう)
・グラニュー糖・植物油脂(一部蜂蜜やハーブオイル)
・働きは脚や毛を脂でコートすることで発揮
・糖は蜂寄せ(つまり給餌に同じ)
・場所は育児域のある巣枠上に盛る
・30日で入れ替え
以下、ボキの推測込みですが
・給餌の範囲で嫌われない程度に脂を混ぜる(1/3以下)
・若しくは通り道に塗布でも可
・次世代のあかりんが潜むは日齢21以上の門番か外勤
・目標は日齢3以下の若蜂なので育児域
・巣門を囲む・側壁を一周・育児域(蓋)の天井を囲う
脂の多い花とか、、ないんですかね?
花粉を引っ付けるのに、、、ゴマとか?
何れにしても蜂への負荷は極めて低いと思えます。
3/24 08:58
cai
神奈川県
ニホンミツバチの野生状態観察が主目的の飼育です。分蜂(繁殖)を優先し、採蜜は古巣除去副次に限り、蜂蜜の販売は一切行いません。養蜂としての管理は極力行わず、目的の...
ひろぼー
佐賀県
2018年4月16日 たまたま自宅屋根裏の群れが分蜂したので、飼い始めました 年間ほぼ毎日眺めてます よく体当たりされます 構いすぎでしょうか? 欲張りなの...
れりっしゅ
千葉県
南房総鴨川でティーハウスをやってます。初めての巣箱を2021年3月中旬から設置し、漸く3年経ったばかりの駆け出しです。専門用語も殆どわからず、兎に角試してみよう...
ゴジラ
長野県
今までは趣味釣り、でしたが趣味蜜蜂(笑)