投稿日:2020/4/7 19:16, 閲覧 179
お昼に春キャベツとアンチョビペーストのパスタを食べようと皿に盛ったところ、オーナーさんからの連発着信アリに気付く。
すぐさまコールバックすると、やはり分蜂。蜂球を形成しつつあると言う。パスタをかっこみ蜂場へGo!
若い蜜柑の木の枝に集合していた。箱を下に置き、オーナーさんが枝を揺するとドサっと落ちた。そこで私が蓋を閉めるという作業。
作業を終えて歩いていると、激痛が左脚の内側付け根に走った。思わずぎゃー!と声が出た。ズボンの裾から蜂が入ったのだ。右のズボンもモゾモゾという感触が微かにあったのでズボンをバタバタすると蜂がポロリと落ちて出た。ヤバみの極みである。刺された所を摘むように圧迫しながら暫く動けん… オーナーさんがハウスへ行ってズボン脱いで見てみろと叫んでいる。ハウスに向かうと悲鳴を聞きつけた援農のお姉さんが助けに来てくれた。ピンセットある?と頼むと、ピンセットと毛抜きとポイズンリムーバーを持ってハウスに来てくれた。ズボンを脱ぐと刺さってるよ、針、しかも際どい所だよ。これもまたはじめて見るのだ。毒嚢を押さえないよう毛抜きで針を抜き、ポイズンリムーバーを使ってみた。そうこうしている内に両太腿が赤くなってきた。蕁麻疹か?気分はそんなに悪くはない。コンテナに腰掛けて暫く様子を見ることに。赤みは間もなくなくなった。
小屋に戻るとオーナーさんが心配して蜂に刺された時に病院から貰ったという薬をくれた。姉さんが水をくれ、オーナーさんはお茶をくれ、至れり尽くせりでありがとうございますなのだ。今は薬のせいか頭がぼーっとしてる。
さて、今日の分蜂群は何処から出たのか、昨日パイピングが聞こえたSAと言う。SAの王台を見てみると、蓋がされたままだった。今日羽化していたとしても、羽化して即分蜂はあり得なくない⁈なのだが、と言う事は、今日出た群はおっ母様じゃないのか?
やった!おっ母様がいた!そして箱に入れられた! おっ母様がSAにいるんじゃ?の読みはYesだった。と思う。
自然分蜂をはじめて経験し、こういう事故もあり、群を失うリスクをまざまざと体験し、この春の学びは日々猛烈な濃さとスピードの中にある。そして試したい事てんこ盛り。
DAもやはりな王台が出来ていた。しかしこれまた新女王がどこにいるのか解らない。なので下手に分けられない。王台を潰せという事もあるけれど、蜂が必要と考えるから作っているのなら、それは維持したいのだ。この辺りの手綱捌きを学ぶ事と思う。今は解らないことだらけなので、まずはやってみる、見てみる、そこからのスタートだ。
余談だが姉さんがいてくれて本当に良かった。姉さん休みで、もしも蜂アレルギーでズボン脱いで倒れ、オーナーさんが助けてくれてる所に、ブロッコリーあるぅ?とかお客さんが来たりしたら、もうどんな噂が光速で流布されるか解らない。普通こんな所刺されないよねぇ。そんな事を言ったら姉さん大爆笑でみんな笑顔、良かった。今日も今日とてただでは転ばない。転んだら何かを掴んで立ち上がるのだ。そして今日も笑いの掴みはOKだった。
佳きかな。
はにこ
東京都
元少女のタイムトラベラー。セイヨウちゃん達との蜜月も満了となり、これからはキンリョウヘン編が始まる予定。植物栽培は死ぬほど苦手です。 日誌は自分自身のための備忘...