投稿日:2022/12/9 09:29, 閲覧 371
低温下の冬の分蜂は、分蜂群にとっても、巣箱に残った新女王群にとっても、生き残りが困難だと思われます。 (~_~;) 以前より異変を感じていました。
10月末の分蜂 https://38qa.net/blog/314278 に続き、ハチ友から、別のハチ場の飼育群が12月初旬に2回分蜂(蜂球形成確認)し、そのうち1回目分蜂は蜂球を強制捕獲、2回目分蜂は近くの、古い巣箱に入居したという一報が届きました。これは、わたしたちの地域(愛知県知多半島)の、そのまた狭い範囲内の少数例に過ぎません。それでも、12月になってから、それも複数回の分蜂が確認されたのは初めてです。1昨日は相棒の群れ2群、自群1群に「継ぎ箱」しました。12月の「継ぎ箱」も初めての経験です。
例えば、春のソメイヨシノの開花の引き鉄は、開花前の積算温度と、秋か ら冬にかけて 5.0℃前後の低温に一定期間さらされると眠り から覚め、再び生長を進めるという「休眠打破」の現象が知られています。ハチの分蜂は温度の変化の他に、直接の引き鉄となるのは何でしょう。このような遅い時期の分蜂を経験すると、不思議に思います。在野の日本ミツバチの研究者、故久志富士男氏はその著書で、「赤道直下の常夏の国では、トウヨウミツバチは年中分蜂している」と語っています。
人より数分の1小さい昆虫にとって、このところの急激な温暖化は、常時熱帯気候のように感じたのかもしれません。人と昆虫の認知の差は大きいようです。例えば、最近読んだ本の中に、『生物はそれぞれ独自の「時間」と「空間」の中に生きている。カタツムリにとってこの世界のさまざまな対象は、人間がふだん感じているよりも、ずっと早いスピードで動いていると考えられています。というのも、人間は18分の1秒(約0.056秒)きざみで周囲の現象を認知できるのに対して、カタツムリは4分の1秒~3分の1秒(約0.25~約0.33秒)でしか認知できない。』と書いてありました。
また、この時期は、ハチが低温によるストレスから攻撃的になっていることや、外勤するハチが少なく、見た目の変化が乏しいため、飼育者の飼育場の巡回や内検は、暖かい時期の比べ少ないと思われます。これが、飼育者の分蜂を確認する機会を奪うと推測します。例え巣箱内部を確認し、ハチの数が極端に減っても、低温下の分蜂は無いはずという先入観が、原因を別に求めることになるかもしれません。
このことは、以下の春の分蜂の図1で、12時~13時の分蜂が少ないのは、「昼食で観察する飼育者が減ったとのではないか?」というハチ友からの疑義から類推しました。
図1
図2
数少ない、それも狭い範囲の異常な分蜂から想像するのも早計ですが、これからの分蜂が、下図2 のような4月を中心に狭い期間内での分蜂から、富士山の裾野のように、4~5月のビーク時を中心に左右に広がる長い期間の分蜂になり、やがて亜熱帯や熱帯地方のトウヨウミツバチと同様、年中分蜂するようになるのでないかと心配しています。特に異常に早い分蜂と異常に遅い分蜂は、交尾の機会や、貯蜜と蜜源の不足から、生き残りが難しいと感じています。 (;^ω^)
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
南麓の風と共に
山梨県
標高1000m超えの八ヶ岳南麓(山梨県北杜市)に移住して、早8年が経過。自家消費用の野菜づくりやジャム用果樹の栽培、日本ミツバチと共に過ごす暮らし等々を楽しんで...
yamada kakasi様 お早うございます。
興味深いご報告に「なるほど」と納得しながら、じっくり拝読させて頂きました。有り難うございました。
2022/12/9 10:13
onigawara
福岡県
日本ミツバチは森林組合の友人から2012年巣蜜をいただいたのと山荘の薪小屋に日本ミツバチがたくさん来ていたので何か自分でも知らないうちにやっていました。宜しくお...
yamada kakasiさん こんにちは 分蜂マップからの数字ですかね?綺麗にまとめておられますね。自分は頭の中と写真だけですね。同じ場所でも、毎年分蜂はちがいますね。1年中分蜂する様にならないように、地球温暖化を止めないと、人間が生きている意味がないですね。戦争が有っていますからね。普通の人間が幾らだめと言っても無駄ですかね。お疲れ様でした。
2022/12/9 12:25
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
南麓の風と共にさん こんにちは!
いつも御返事いただきありがとうございます。(^.^)/~~~
異常な分蜂 知多半島の一部地域だけならよいのですが ・・・
本日12月9日12時48分に、相棒から12月3日、6日と2回分蜂を確認した群れが、3回目の分蜂をしたので、蜂球ごと拉致、強制収容したとの着信がありました。途中の車載温度計は18℃ 晴、無風です。
2022/12/9 14:45
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
onigawaraさん こんにちは
御明察のとおりです。数字は分蜂マップからのものです。図1は、過去の分蜂マップから日時が明確に記述されているデータを選びグラフ化しました。図2は管理人さんが作成された、移動平均によるグラフです。最近の分蜂マップは時間が不明なのでグラフにはできません。
わたしたちの地域の狭い範囲では、周年分蜂により近づいたのではないかと、勘ぐってしまいます。(>_<) 本日も南麓の風と共にさんへのご返事のように相棒の群れが分蜂しました。10月28日に2回目の分蜂をした群れは、底板からカメラで撮影した写真を見た限りでは、ハチの数が増加したように見受けられます。こんな時期でも他のコロニーの雄バチが存在したようです。新女王、無事交尾(推定)完了できたようです。よかったです。(^.^)/~~~
分蜂3日後 10月31日の巣箱内部写真です。
分蜂42日後 本日12月9日の巣箱写真です。
交尾のタイムリミットも、先延ばしになった気がしてます。
2022/12/9 14:55
いつも、みなさんの、お知恵を拝借させていただいています。感謝感激です。(^^)/~~~ 新たな事実や発見を取り入れ、データや経験や勘とすり合わせながら、良い方向...
Birdmanさん こんばんわ
>「↑ このように、もし狭い地域でも周年分蜂に近くなると、多分それはその地域全体の群れに影響を与えているので、ミツバチはそれに対応して、周年オスバチの発生とコングリゲーションエリアを形成するようになるのではないでしょうか。」
>「考えようによっては、ツバメがとても多い時期の交尾飛行よりは安全かもしれませんね。待ち箱ルアーも周年制作・販売してもらわなくては(笑)
ほんとうに・・・新鮮かつ、当を得たご意見をいただきありがとうございます。(^.^)/~~~ ツバメはいないですが、交尾飛行に出て寒冷麻痺にならないか心配しています。10月の分蜂が限界、11月は境界線上、12月の分蜂は、巣箱から去る群れも残る群れも、双方、生き残りは無理と言う見立てです。(>_<) 大きな変化があれば、続報します。
2022/12/9 17:35
Birdman
広島県
2020年にたまたま分蜂群を捕獲し、それは友人に譲ったのですが、その感触から急にまた飼いたくなり、2021年からまた本格的に飼育を始めました。
yamada kakasiさん 私も日本が周年分蜂の地域になってほしくはないですが、
〉わたしたちの地域の狭い範囲では、周年分蜂により近づいたのではないかと、勘ぐってしまいます。(>_<) 本日も南麓の風と共にさんへのご返事のように相棒の群れが分蜂しました。10月28日に2回目の分蜂をした群れは、底板からカメラで撮影した写真を見た限りでは、ハチの数が増加したように見受けられます。こんな時期でも他のコロニーの雄バチが存在したようです。新女王、無事交尾(推定)完了できたようです。よかったです。(^.^)/~~~
↑ このように、もし狭い地域でも周年分蜂に近くなると、多分それはその地域全体の群れに影響を与えているので、ミツバチはそれに対応して、周年オスバチの発生とコングリゲーションエリアを形成するようになるのではないでしょうか。
考えようによっては、ツバメがとても多い時期の交尾飛行よりは安全かもしれませんね。
待ち箱ルアーも周年制作・販売してもらわなくては(笑)
〉こんな時期でも他のコロニーの雄バチが存在したようです。新女王、無事交尾(推定)完了できたようです。よかったです。(^.^)/~~~
そのためにも、貴重な先例ですので、本当に増えているのか、引き続きの観察をお願いいたします。
2022/12/9 16:59