投稿日:7/19 15:32, 閲覧 154
今回の騒動に関して、いろいろな経験をさせてもらいました。 通常分蜂群に対しては絶対にやらないことをやったこと(タブーを破ったこと)で 得られたことも多いです。
❶昨日の朝、多数の探索蜂が出入りしている待ち箱に 巣箱枠を1段追加
➋入居直後に天板を開けての簀の子上の状態の確認
❸入居直後に巣箱内の写真撮影
なぜこのような暴挙に及んだかというと、「このような巨大群が入れる場所はここしかない」と思い、好奇心が勝ったからです。
得られた情報としては、
入居後の巣箱内の状態は、以下です。
左が入居1~2時間後、右が今朝の状態です。 入居直後は暑さのせいもあってか、外壁にはでていなかったものの、巣箱の内壁にびっしりと広がり、中央部は大きな空洞になっていました。 こんな感じになるかもしれないので、急きょ1段足した次第です。 写っている巣落ち防止棒は2段目と3段目のもので、簀の子の下面が良く見えています。 尚、簀の子上では上のフィルムに鎖を作ってぶら下がり、フィルムが変形してます。
また今朝の状態では、簀の子下面は隠れています。 巣門前には白い蜜蝋の細かい破片が散乱していたので、造巣が始まったようです。 簀の子上から覗くと スリットに沿って可愛い顔が並んでいましたから、スリットに平行な巣板が急ピッチで造られると思います。
昨日転居確認後すぐに元巣の解体を行いましたが、貯蜜は無く、羽化間近のちびっ娘や蛹巣房が多少見られましたが、卵や蛆の巣房は無しでした。 ⇒ このことから推測できるのは、直近で巣箱からの退出を決めたのではなく、3~4週間前に決心していた可能性です。
巣板が巣箱枠内に残っている状態で、横向きにして本隊が入居した巣箱脇に置いて、巣板間に固まっている残り蜂を新巣箱に誘導しました。 またまさに羽化したてのハッチも多く出てきて、私が強制出房させたハッチも含めて 30匹程度のみなしごハッチを巣箱に入れてあげました。 その中で動きが芳しくないハッチに ハチミツ給餌したら、時間を掛けて摂取していました。
ハッチを移動させた後、巣板を炎天下に並べておいたところ、たくさんのスムシが湧き出しました。 ただ全て体長1cmほどのスムシで、大サイズや中サイズのスムシは皆無でした。 ちなみに1週間前に1段目を採蜜していますが、その巣板では小サイズのスムシも居ませんでした。
⇒ このことから推測できるのは、いつ逃去(退出)を決意したかはわかりませんが、Xデーが迫ってきた直近の1週間は、小サイズのスムシの払落しをしなかった可能性です。 理由は簡単。 ニホンミツバチは逃去(引越)する場合、(転居希望の他群のために)残した巣板を短時間で食べ尽くして、まっさらな空間をつくるという重要な仕事を“スムシ”に託して出ていきますから、貯蜜を飲み干すと スムシの払落しはしないのかもしれません。 … 少なくとも今回の巣箱からの退出は、スムシの蔓延が理由ではないと思っています。
さらに、1週間前に採蜜を行いましたが、初めての蜜切りでしたが、74度という低糖度でした。 「まあ仕方ない」と思っていました。 盛上げ巣の蜜でも77度程度なのですが、・・・。
⇒ が、今思えば 3~4週間前に転居を決意して以降は、無駄なエネルギー(ハチミツ)を使っての余計な糖度上げは積極的に行っていなかったのでは? と思えました。 これは私の当てずっぽうの想像ですが、『本巣の採蜜をして 糖度が極端に低い場合は、“逃去(転居)”が近いかも?』
また、この群では直近の2週間ほどでだいぶ蜂数が増え、頻繁に雄定位飛行も見られ、順調そうに見えました。 これは後から考えると、容積の大きい1段目には大量の著蜜があった訳で、逃去の決心が3~4週間前だっとして、この貯蜜を運び出すための+αの蜂数が必要だったのでは? … でも1週間前に盗賊に遭ってしまい、さぞ困惑したことでしょう。 逃去への影響としては、若干タイミングが早まったのかもしれません。
⇒ 現在、謝罪しながらハチミツ給餌してあげてます。
≪追記≫
「では、逃去決断のトリガーは 何だったのか?」 ですが、今のところ思い当たる節は、一つだけあります。 … 不調群の一つから極小群の発出があり、7/01に【ウメ群】巣箱頭上の分蜂集合板に蜂塊をつくりました。 7/05に巣箱に収容して、【ウメ群】の巣箱近くに置いていました。 その後徐々に移動して 今日元巣のあった場所に戻りました。
⇒ 巣箱頭上に蜂塊があった4日間、及び収容した巣箱がすぐ近くにあった1週間は、私も頻繁に様子見や養生支援に行っていましたから、これが怪しいです (~_~;)
⇒ 今後は 常設の分蜂集合板は、最寄りの巣箱から少し離れた所に設置します。 今回巨大蜂球ができた分蜂集合板は、【カキ群】の近くですが、巣箱から少し離れた場所に設置し直していたため、今回のことでは【カキ群】には何の影響もありませんでした。
Michael(ミカエル)さん、コメントありがとうございます。
今回は 何と言っても、手出しをしなかったことで犠牲を出さずに済んで、本当に良かったです。
そちらの逃去群も心配ですが、しばし経過観察はいいと思います。
尚、複数の待ち箱が存在する場合、条件の良さそうな1基のみにして、他の待ち箱を閉鎖してあげると、探索調査や比較・選択の手間/負担を軽減してあげられます。
今回の私の場合は、3基の待ち箱の内2基は、どうせ入りきれないので閉鎖はせずそのまま。入居した1基のみを4段にしました。
お互いに 過酷な暑さに注意しましょう!
7/20 04:52
ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
ハニーエイトマン
埼玉県
3年間の待ち人来たらず期間を経て、2018年5月から ニホンミツバチとのお付き合いを始めました。 分蜂による自然界への回帰や飼育群の増加という経験もありましたが...
スタートは養蜂をしたくて始めた訳ではありません。 どちらかと言うと自宅へ毎年何回も分蜂して来るので仕方が無く養蜂を始めました。 敷地内古墳から自然巣からの分蜂入...